歯の外傷・歯冠破折・歯根破折

歯の外傷とは、転倒や物がぶつかったりして歯に強い力がかかったときに歯が抜け落ちたり歯が割れたりすることです。
歯の外傷による破折の分類には、破折の程度によって分類されます。

歯の破折の分類と症状および処置

単純性歯冠破折:
エナメル質に限局するか、エナメル質および象牙質を含む破折で露髄を伴わないもの 無症状か、軽度の冷温水痛あり。
治療:レジン樹脂などで破折部の修復を行います。
  
複雑性歯冠破折:
露髄を伴い、エナメル質、象牙質、セメント質に及ぶ破折強い冷温水痛、あるいは、強い自発痛があります。
治療:歯髄保護をしたのち、レジン樹脂などで破折部の修復を行います。
複雑性歯冠破折:
露髄を伴い、エナメル質、象牙質、セメント質に及ぶ破折
強い冷温水痛、あるいは、強い自発痛があります。
治療:歯髄への傷害が大きいため歯髄除去(抜髄)が必要に成ります。
歯根破折:
象牙質、セメント質におよび歯髄に及ぶ破折治療:歯牙の暫間的固定、また抜歯が必要になります。

前歯外傷の分類(Ellis&Daveyの分類)

  • Class1: 単純な歯冠の破折
    破折が象牙質に達しないものと、わずかに象牙質に達するもの。
  • Class2: 広範囲な歯冠の破折
    破折は象牙質にまで波及しているが、歯髄まで波及しないもの。
  • Class3: 広範囲な歯冠の破折
    破折は象牙質にまで波及し、露髄を伴うもの。
    1類-覆髄 2類-生活歯髄切断
  • Class4: 外傷により非生活歯となるもの、歯冠部の喪失の有無
    を問わない。
    1類-生活歯
    2類-非生活歯、歯髄腔が破折により開放されている場合
    3類-非生活歯、歯髄腔が破折により開放されていない場合
  • Class5: 外傷による歯の喪失
    1類-修復処置
    2類-隣在歯の移動
  • Class6: 歯根の破折-歯冠の喪失を伴うものと、伴わないもの。
  • Class7: 外傷によって転位した歯-歯冠や歯根の破折を伴わないもの。
    1類-局部的な軽度の転位
    2類-局部的な重度の転位
    3類-脱落
  • Class8: 歯冠全体の破折とその修復

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