笑気吸入鎮静法（笑気麻酔）とは
笑気麻酔（しょうきますい）とは、鎮静作用、鎮痛・睡眠作用を持つ笑気（亜酸化窒素）と酸素を混ぜた気体を鼻から吸入し、不安や恐怖心を取り除くことができる麻酔です。別名「リラックス麻酔」とも呼ばれています。
笑気には鎮痛作用があるため、リラックスすると同時に痛みを感じにくくなるというメリットがあります。また、不安や恐怖心から生じる血圧上昇を抑えることができます。
保険診療で使用することができますので、歯の治療に恐怖心やストレスを感じておられる患者様はお気軽にご相談ください。
軽い鎮静・鎮痛作用によってリラックス状態になり、心拍数、呼吸、血圧など全身状態が安定し、睡眠作用によって眠気が生じるため眠ってしまう方もいらっしゃいます。
全身麻酔との違いは完全に意識を失うものではないため、周囲の声かけに返事ができます。
表面麻酔と違って吸入後すぐに効果が現れ、覚醒が早いことも特徴の一つです。
全身麻酔との違いは完全に意識を失うものではないため、周囲の声かけに返事ができます。
表面麻酔と違って吸入後すぐに効果が現れ、覚醒が早いことも特徴の一つです。
恐怖心や不安感から解放され、リラックスした状態で治療を受けていただくことができます。
笑気麻酔に使用する亜酸化窒素は体内で分解されず体外に排出されます。そのため、循環器や呼吸器、肝臓への負担が少なく副作用はほとんどありません。
専用マスクを装着して、鼻から低濃度笑気ガスを吸引します。
少し甘い香りがしますが、ストレスなく吸引していただけます。
吸引し始めて2～3分で、手足が温かくなるような感覚があり、不安が和らいでリラックスした状態になります。
心拍数や血圧、呼吸など、全身状態が安定します。
歯科医師が鎮静状態を確認したうえで、吸入をしたまま治療を開始します。
ガスの吸入をやめると2分ほどで麻酔の効果はなくなります。治療終了後は待合室で歩行にふらつきがないことを確認できたら、そのまま歩いて帰宅していただけます。特に介助者は必要ありません。
笑気麻酔が向いている患者様
- 小さなお子様
- 高齢者
- 痛みに敏感な方
- 吐き気を感じやすい方
- 血圧の高い方
- 心臓に持病のある方
- 歯科治療に恐怖心や不安感のある方
- 脳貧血の既往がある方
- 局所麻酔や外科処置予定の方
笑気麻酔が使えない患者様
- 中耳炎などの中耳疾患のある方
- 2ヵ月以内に眼科手術を受けた方
- 喘息など呼吸器疾患のある方
- 鼻づまりなどで鼻呼吸ができない方
- 妊娠初期の方
- 過呼吸発作の既往がある方
※詳しくは歯科医師にご相談ください。
お気軽にご相談ください。
【診療時間】
月火水金 9:00～13:00 16:00～20:00
木土 9:00～13:30
■ 休診日：日曜・祝日
■ 待ち時間緩和のため、予約優先制となっております。