ホームホワイトニング

ホームホワイトニングとは、マウスピースを使って自宅で行うホワイトニングです。
ホームホワイトニングはオフィスホワイトニングと比べて効果が出るまでに少し時間がかかりますが、ご自宅で好きな時間に行うことができます。
マウスピースの装着は1日2時間程度で、約2週間行います。

ホームホワイトニング

ホームホワイトニングの流れ

  1. カウンセリング
    歯の状態・黄ばみをチェック。口腔内写真の撮影。注意事項の説明をします。
  2. 型取り
    歯型をとり、患者様専用のトレーを作成します。
    ※マウスピースやナイトガードを既にお持ちの患者様はご相談ください。
  3. 歯のクリーニング・着色除去
  4. ホームホワイトニング開始
    お持ち帰りいただくセットをお渡しし、使用方法を説明します。
  5. 定期健診(経過観察)

ホームホワイトニングの注意点

  • 初回は1日2時間を2週間ほど続けると、白さを実感できます。初めから長時間使用すると、歯質によっては歯がしみたり痛みが出たりする恐れがあるので、過剰な使用は避けてください。
  • 歯の細かなひび割れやすり減りがある場合、エナメル質の薄い部分にホワイトニング剤によって一時的に知覚過敏を引き起こしてしまう可能性があります。しみると感じた場合には放置せず、歯科医師にご相談ください。
  • ホームホワイトニングの期間中は、着色性の強い飲食物(コーヒー・カレー・赤ワイン等)、酸性飲食物(コーラ等の炭酸飲料やレモンなど)の摂取および喫煙は避けるようにしてください。

ご不安やご心配な点などがあれば、遠慮なくご質問ください。

料金表

商 品 名 料 金
トレー上下 22,000円
ホワイトニングジェル1本 【濃度10%】 3,000円

【濃度16%】 4,000円

MIペースト 1,730円
ホワイトニング歯磨きペースト 1,760円

ホワイトニングとは?

1.歯の構造

歯は黄色っぽい象牙質が全体的な歯の概形を作っています。象牙質の中には歯髄組織が入っています。この歯髄が俗によく歯の神経と言われている部分です。
歯の見えている部分を歯冠部、歯肉の下に隠れている部分を歯根部といいます。歯冠部は半透明なエナメル質に覆われ,歯根部はセメント質に覆われています。セメント質を介して歯は歯槽骨に植立されます。

エナメル質はほとんどが無機質で構成されていますが、わずかに有機質の部分があります。
その有機質が着色し歯の変色となることがあります。

soshiki

2.歯の色について

歯の構造で説明したように、歯冠部は半透明なエナメル質で覆われており、歯の色はエナメル質そのものの色ではなく、その内側にある象牙質の色が反映されて見えています。
その為、エナメル質がほとんどの切縁部は白く透明感があり、エナメル質が薄い歯頸部は象牙質の色が透けるため黄色味が増して見えます。
比較的エナメル質の薄い日本人は欧米人に比べて黄色い歯をしているのはエナメル質の厚さが関与しています。
また、エナメル質は次第に磨り減って薄くなるばかりか、象牙質は第2象牙質を形成して象牙質の厚みを増してきます。
従って象牙質の色が次第に目立つようになります。
これが年齢による歯の黄ばみ現象です。
ホワイトニングをすることでエナメル質の中にある有機物は漂白されます。

3.歯の着色の原因

  1. 外因性の着色(歯の表面の汚れ)
    日常の磨き残し、喫煙や、コーヒー・お茶・赤ワインなどの摂取によるステインの着色。エナメル質の表面に着色因子が付着した状態によるものです。
  2. 内因性の着色(歯の内部構造が原因)
    エナメル質・象牙質自体の変化によるもの。エナメル質形成不全、テトラサイクリン変色歯、フッ素沈着症等。
  3. 加齢による着色
    歯は年齢とともに色調が濃くなり、徐々に黄色くなっていきます。
    加齢による黄ばみの原因は、歯の内部にある象牙質の厚みが増し、色が徐々に濃くなっていくことと、表面のエナメル歯が薄くなっていくためです。薄くなったエナメル質の下から、黄色みを増した象牙質の色が透けて、黄色っぽく見えるようになっていきます。
  4. 外傷、歯科治療による変色
    外傷を受けて歯の神経が死んだり、歯の治療で神経を抜髄した場合、歯に栄養を送っていた血液やリンパ液の補給路が失われたために象牙質が徐々に変色します。この場合は1歯単位の変色で、赤褐色の変化が特徴です。
    また、歯科治療で修復物に金属を用いた場合、金属が溶け出して象牙質に 着色因子が染み込んで変色することがあります。この場合の変色は黒色の変化でホワイトニングの治療は困難です。

4.ホワイトニングのメカニズム

歯科医院で行うオフィスホワイトニングも自宅で行うホームホワイトニングも過酸化水素の働きによって漂白されます。過酸化水素の漂白のメカニズムは一般的に二つ考えられています。

一つには過酸化水素が酸化反応の過程でフリーラジカルに分解されます。フリーラジカルは電子的に大変不安定な状態で、安定化するために有機色素と結合します。その結果色素が漂白されるのです。

もう一つには、過酸化水素はエナメル質の表面に電子顕微鏡レベルの微細な空間をエナメル基質内に造る作用があります。これによりエナメル質に当たった光は乱反射することで白く見えます。丁度すりガラスが白く見えるのと同じ様な効果がエナメル質に起こっているのです。

5.ホワイトニングができない場合

  1. 絶対的禁忌
    ホワイトニング剤にアレルギーのある場合で、無カタラーゼ症がそれに当たります。
    診断法:歯周ポケットの中に過酸化水素水(オキシドール)を1滴たらします。もし、泡が出ないようであれば、無カタラーゼ症と診断します。
    また、過去に怪我をしたときに、オキシドールをつけた際泡が出たか聞いてみるのも必要です。
  2. 相対的禁忌
    ホワイトニングは妊娠や授乳中の安全が確立されていないため妊婦、授乳中の女性は控えた方がよいでしょう。
  3. 象牙質形成不全症・エナメル質形成不全症
    重篤なテトラサイクリンによる変色歯の場合で歯頸部に強い変色がある場合、その部位のホワイトニングは困難で、あまり効果のないケースがあります。
    この場合はホワイトニングで少しでも白くしてから、ラミネートベニアなどの審美補綴で対応する方が良いでしょう。

お気軽にお電話ください。

【診療時間】
月火水金 9:00~13:00 16:00~20:00
木土 9:00~13:30
■ 休診日:日曜・祝日
■ 待ち時間緩和のため、予約優先制となっております。