ホワイトニング
あなたの素敵な笑顔をサポートすることが私達の願いです。
白い歯は若々しさの象徴です。
口元の美しさからアンチ・エイジングを始めましょう。

1.歯の構造
歯の色を白くするホワイトニングを説明するために、理解を深めるために歯の構造について説明します。
歯は黄色っぽい象牙質が全体的な歯の概形を作っています。象牙質の中には歯髄組織が入っています。この歯髄が俗によく歯の神経と言われている部分です。
歯の見えている部分を歯冠部、歯肉の下に隠れている部分を歯根部といいます。歯冠部は半透明なエナメル質に覆われ,歯根部はセメント質に覆われています。セメント質を介して歯は歯槽骨に植立されます。
エナメル質はほとんどが無機質で構成されていますが、わずかに有機質の部分があります。
その有機質が着色し歯の変色となることがあります。

2.歯の色について
歯の構造で説明したように、歯冠部は半透明なエナメル質で覆われており、歯の色はエナメル質そのものの色ではなく、その内側にある象牙質の色が反映されて見えています。
その為、エナメル質がほとんどの切縁部は白く透明感があり、エナメル質が薄い歯頸部は象牙質の色が透けるため黄色味が増して見えます。
比較的エナメル質の薄い日本人は欧米人に比べて黄色い歯をしているのはエナメル質の厚さが関与しています。
また、エナメル質は次第に磨り減って薄くなるばかりか、象牙質は第2象牙質を形成して象牙質の厚みを増してきます。
従って象牙質の色が次第に目立つようになります。
これが年齢による歯の黄ばみ現象です。
ホワイトニングをすることでエナメル質の中にある有機物は漂白されます。
しかし、象牙質までは漂白されないと考えられています。
また、一生懸命に歯ブラシをして歯の表面の汚れを落としても、歯が白くならないと思っている患者さんは、遺伝的に歯が黄ばんでいるということです。
3.歯の着色の原因
- 外因性の着色(歯の表面の汚れ)
日常の磨き残し、喫煙や、コーヒー・お茶・赤ワインなどの摂取によるステインの着色。エナメル質の表面に着色因子が付着した状態によるものです。 - 内因性の着色(歯の内部構造が原因)
エナメル質・象牙質自体の変化によるもの。エナメル質形成不全、テトラサイクリン変色歯、フッ素沈着症等。 - 加齢による着色
歯は年齢とともに色調が濃くなり、徐々に黄色くなっていきます。
加齢による黄ばみの原因は、歯の内部にある象牙質の厚みが増し、色が徐々に濃くなっていくことと、表面のエナメル歯が薄くなっていくためです。薄くなったエナメル質の下から、黄色みを増した象牙質の色が透けて、黄色っぽく見えるようになっていきます。 - 外傷、歯科治療による変色
外傷を受けて歯の神経が死んだり、歯の治療で神経を抜髄した場合、歯に栄養を送っていた血液やリンパ液の補給路が失われたために象牙質が徐々に変色します。この場合は1歯単位の変色で、赤褐色の変化が特徴です。
また、歯科治療で修復物に金属を用いた場合、金属が溶け出して象牙質に 着色因子が染み込んで変色することがあります。この場合の変色は黒色の変化でホワイトニングの治療は困難です。
4.歯のホワイトニングの種類
歯のホワイトニングには歯科医院で行うオフィスホワイトニングと自宅で行うホームホワイトニングがあります。使用するホワイトニング剤も異なります。
(1)オフィスホワイトニング
35~45%の過酸化水素を主成分にしたホワイトニング剤で歯の着色物を無色透明に分解して、歯を白くします。
利点 | 歯科医院で歯科医師あるいは歯科衛生士が行うため安全です。 薬剤が強いので一度の来院である程度の白さになります。 即効性があります。 |
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欠点 | 薬剤が強いので歯肉や粘膜に付くと炎症を起すため前歯のみに限定される。 希望の白さになるまで通う必要がある。 ホームホワイトニングより価格が若干高めである。 |
(2)ホームホワイトニング
10~35%の過酸化尿素を主成分にしたホワイトニング剤を使用します。
過酸化尿素は徐々に分解され、約三分の一が過酸化水素に変化してから漂白されます。つまりオフィスホワイトニングもホームホワイトニングもどちらも過酸化水素によって漂白されるわけです。
利点 | カスタムトレー(マウスピース)にホワイトニング剤を自分で入れて自宅で好きなときにできる。 白さが長持ちする。(後戻りがしにくい) 奥歯まで白くすることが可能。 白くなりにくい歯でも白くできる可能性がある。 |
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欠点 | 徐々に白くなるので効果が現れるまで時間がかかる。 カスタムトレー(マウスピース)の装着に違和感を感じる人がいる。 |

カスタムトレーを作製

ホワイトニング中
5.ホワイトニングのメカニズム
歯科医院で行うオフィスホワイトニングも自宅で行うホームホワイトニングも過酸化水素の働きによって漂白されます。過酸化水素の漂白のメカニズムは一般的に二つ考えられています。
一つには過酸化水素が酸化反応の過程でフリーラジカルに分解されます。フリーラジカルは電子的に大変不安定な状態で、安定化するために有機色素と結合します。その結果色素が漂白されるのです。
もう一つには、過酸化水素はエナメル質の表面に電子顕微鏡レベルの微細な空間をエナメル基質内に造る作用があります。これによりエナメル質に当たった光は乱反射することで白く見えます。丁度すりガラスが白く見えるのと同じ様な効果がエナメル質に起こっているのです。
6.当院のホワイトニング
商品紹介 | ACP配合の最新版! 7~10日で8シェードの漂白効果。 |
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特徴 | 7~10日で8シェードのホワイトニング効果 ACP(Amorphous Calcium Phosphate不定形リン酸カルシウム) 配合> |
ACPはDiscus社の特許成分で、ハイドロキシアパタイトのコーティングを再生することによりエナメル質を修復します。 歯の表面が新しいハイドロキシアパタイトで覆われることにより歯の光沢が増します。 フッ素の摂取を高める効果があり、知覚過敏を防止します。 | |
成分 | 過酸化尿素 16% |
内容量 | シリンジ1本は約3回分です |
装着時間 | 4時間~一晩 |
保存方法 | 冷蔵不要 |


7.ホワイトニングの禁忌症
- 絶対的禁忌
ホワイトニング剤にアレルギーのある場合で、無カタラーゼ症がそれに当たります。
診断法:歯周ポケットの中に過酸化水素水(オキシドール)を1滴たらします。もし、泡が出ないようであれば、無カタラーゼ症と診断します。
また、過去に怪我をしたときに、オキシドールをつけた際泡が出たか聞いてみるのも必要です。 - 相対的禁忌
ホワイトニングは妊娠や授乳中の安全が確立されていないため妊婦、授乳中の女性には行いません。
出産、授乳終了後には、ホワイトニングは可能です。 - 象牙質形成不全症・エナメル質形成不全症
重篤なテトラサイクリンによる変色歯の場合で歯頸部に強い変色がある場合、その部位のホワイトニングは困難で、あまり効果の無いケースが有ります。
この場合はホワイトニングで少しでも白くしてから、ラミネートベニアなどの審美補綴で対応する方が良いでしょう。
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